袋井市はほぼ日本のまん中、東海道のまん中に位置し、古くから東西の交流に関わってきた街です。
東京と京都を結び、古来より人・物・情報が往来した「東海道五十三次」において、西からも東からも27番目の宿、ちょうど真ん中の宿場なのです。
遠州三山とは、袋井市内に位置する3つの名山のことをいい、
■厄除観音真言宗 法多山(はったさん)尊永寺
■火防霊場秋葉総本殿万松山 可睡斎(かすいさい)
■霊山真言宗油山寺(ゆさんじ)を指します。
以上の三寺は、古くから続く、旧遠江国における3つの古刹です。
豊かな自然を愛でながら、ゆっくりと三山を巡る―
「遠州三山」は東海地方の人々の信仰の場、心のよりどころになっています。
袋井市では、果物の王様といわれるマスクメロンの、その中でも最高級品として知られる「クラウンメロン」の生産地。1つの果実に「1本の木の全栄養」を注ぎ込んではじめて誕生するのが「クラウンメロン」であり、袋井市自慢の農産物です。
また、全国でもトップクラスの品質を誇る「茶」の生産地としても知られています。袋井で生産される茶は、恵まれた気候、降水量、土質に加えて澄んだ空気など、自然が生み出す好条件により出来上がり、風味豊かで良質の「こく」と「うま味」で高い評価を得ています。
「たまごふわふわ」は、1626年京都二条城にて開かれた「将軍家の饗応料理」の一品とされ、当時は武士や豪商が食した「高級料理」であったといわれています。
200年以上の時を経て、袋井の新名物として全国的に知られるようになり今では遠方からわざわざ袋井に食べに来てくださる方も少なくありません。材料は「卵」と「だし汁」だけのシンプルな料理ですが、「ふわっ」とした食感と風味豊かな味わいに特徴があります。
袋井市にお越しの際にはぜひご賞味いただきたい、はるか昔、江戸時代の名物料理です。
8月の盆に行われる「遠州ふくろいの花火」は、全国でもトップクラスの規模を誇る花火大会。
日本の伝統花火の豪華さや多彩さを実感できるプログラムが特徴的で、光・音・音楽・風を体全体で受け止め、花火を楽しむことができる臨場感あふれる花火大会です。
法多山の桜、可睡斎ぼたん苑、可睡ゆりの園、松秀寺(しょうしゅうじ)のスイレン、コスモス畑(市内各地)、ひまわり畑(市内各地)など、袋井市には花の名所が多く、春から夏にかけて美しい花々が咲き誇るベストシーズンには花めぐりを楽しむことができます。また、秋には、油山寺や法多山の紅葉も見ごたえがあります。